![]() 第一試合・DJニラの「インディーメジャーまで誰でもかかって来い!」100番勝負 まず、タイトルについて少々書かせていただく。「三」とは何か?これは、旗揚げを一つ目のス タートする。だが、旗揚げ戦はあくまでWEWの目指すものとは別物だった。旗揚げ戦の次で ある後楽園ホールこそがWEWの本当のスタートになるのだ。これを2つ目のスタートとする。 そして、今回。今回からはWEWが目指すエンターテイメントというものを本格的に織り交ぜた 興行だ。ストーリー、サブキャラクター、スクリーンなどの演出も加わり、これまでの興行とはま た別物となる。ならば今回が新たなスタートといえる。WEWが提供するスポーツバラエティー ショーは、この日が出発なのだ。3つ目のスタートをきったWEW。「最高のエンターテイメント」 という見えないゴールに向かって走り出した―― ![]() 8月24日はあいにくの雨だった。ディファ有明には、そこそこの観客が足を運んだ。いままで の後楽園大会と差ほど変わらぬ入りだ。会場の北側と南側の奥の席をシャットアウトしたせい か、埋まり具合が寂しいと感じることはそれほどなかった。北側にはデンと構えたスクリーンが 設置されていた。 スクリーンの映像が流された。Gメン風に作られたオープニング映像では、WEW主要人物 の面々が紹介された。ボス(冬木)の「イッツショータイム!」で映像は終了。段取り良くボスの テーマが鳴り、リングに挨拶へと向かう。ここまでは受けも上々。リング上は何人かの登場人 物の姿も(上写真)。その中には、FMW時代からお馴染みの吉田専務の姿もあった。他に は、秘書を務めるほしのあき嬢、WEWの弁護士を務める青木直子弁護士、そして中村リング アナと、総勢5人。すでにドラマ性に溢れる構成になってきた。各々の挨拶を済ませると、突然 「アノ曲」・カムアウトアンドプレイが会場に流れた。そう、メインで大一番を控えた金村キンタロ ーだ。「また女ッスか、ボス」。会場中が「確かに」と思ったことだろう。これを観ただけで判断す るのは早いが、FMW時代もエンタメ始動の時はこのような入りだった。金村は火祭りの3秒負 けでスポーツ紙の一面を飾ってしまった(裏は松坂慶子)ことで笑いを取りながら、「こんなん雇 うんでしたら、俺の給料上げてくださいよ!」と金銭的にしつこく絡む。半ばシカト気味でボスが 続けてマイク。今後のプラン、実現したいカードを発表した。ビックマッチには、金村の相手に 相当な大物(プランでは長州力)を用意するなどの他、新宿鮫vsガチンコの竹原やチョコvs松 野というバラエティ色の濃いカードもプランに入っているらしい。期待感で溢れる会場はボスに 対して拍手喝采。これは期待しましょう。 ![]() 第一試合・「今日は両親が来ています」 スクリーンにはZERO−ONEの某代表っぽい姿をした一宮がお馴染みの格好で精神統一 中の姿を映し出した。そこへボスがツカツカと歩み寄り、「一宮君、アレやってよ、アレ」とせが んだ。「え、でも・・・」と嫌がる一宮だが、渋々とした表情で映像は終了。「デストロ〜イ!」と流 れればDJニラの登場だ。大見得をきっての入場に会場もノリノリ。前座で温めるのはやはりこ の人しかいない。今日のニラは、自分で言った覚えはないのにいつの間にか「インディーメジャ ー誰でもかかって来い!」なんてタイトルをつけられ、しかも100番勝負という途方もない闘い にいささかヘコみ加減だった。そこへ、破壊王のテーマが鳴り響いた。すると、途中でスパルタ ンXに変わり、場内は大三沢コール。ボスの要望に応え、エメラルドな出で立ち(写真上)で登 場。 エルボー、フライングラリアット、ジャンプキックと、細かい偽造を見せる一宮。対してニラは、 連続のDJタイムで反撃。とは言っても、まったくいいところなく偽造タイガードライバーであっさ りピン。ボロボロになりながらもマイクだけは外さない。「今日は両親が来ています・・・」と言い 残し、チケット売りのため売店へと急いだニラだった。ちなみに両親はこの試合を観て帰った そうだ。 一宮はインディーのマットに上がりながらも、土曜のメチャイケで岡村にスラムをかましたり と、行動はメジャー級。さて、インディーメジャーどっちだったんでしょうか?ある意味メジャーと 思うこの頃。 ![]() 第二試合・「引退ロード」 スクリーンにはgosakuの姿。手には青森の母親から送られてきた手紙とりんご。「レスラー もいいけど、田舎の暮らしもいいですよ。帰っておいで」という母親からの贈り物に、感慨深く目 をつぶるgosaku。どういう流れなのかよく分からないまま映像は終了。このままDNAではな く、gosakuで登場するならば理解できるが、登場してきたのはDNAだった。一体? 引退を控えた中山の引退ロードもいよいよ佳境を迎えた。今日は頼りになる先輩の土屋が パートナー。しかし土屋は幾多のピンチも易々と介入せず、「自分で返せ!」と激を送る。これ こそ愛の鞭というべきか。タッチを受けたらハンディなんか必要ないとばかりに豪快なラリアッ ト、文句なしの角度で放つバックドロップやパワーボムであっという間に優勢に持っていき、中 山に譲った。決めも土屋の攻撃から中山が丸め込む形で譲った。「もっと声出せよ!」と観客 にまで激を送る土屋はホント、頼りがいがあるレスラーだ。試合後、引退試合の相手を改めて お願いする中山に承諾するが「本当のシャーク土屋で行くからな。手加減はしない、覚悟しろ よ」と迫力満点の言い放ちぶり。WEW後楽園大会で引退をする中山だが、綺麗な引退式に はならず、血を見ることになりそうだ。しかし、それだけ決死の思いで引退に「挑む」中山を見 逃してはならない。 ![]() ![]() 第三試合・「楽しく」 K−DOJOがWEWに提供する試合は、肩の力を抜いてリラックスできる楽しいプロレスだ。 この試合も内容だけでなく、YOSHIYA組全員がお船のマスクを被ったり、一宮がお船を可愛く (?)偽造するなど外の面からも楽しめる試合だった(私的にお宮は馬鹿ウケ)。WEWの目指 すエンターテイメントにこのようば試合は必要だろう。 お船&お宮のダブルお船DEピョンなど、連携では上と見られるX’sにも劣らず、最後はYOS HIYAが圧巻のビックブーツからチョークスラムで山縣をデッカクフォール。X’sのやられっぷり もまた見事なものだった。フィニッシュがしっかりしているのは、一撃必倒の方針が光っている からだろう。前座ではフィニッシュにこだわることが大事だと再確認した。特にこういう楽しい試 合では長々とやるものではない。 ちなみに試合前のスクリーンではIWAジャパン社長の浅野氏が登場した。代々木大会のビッ クマッチの宣伝などをしていたが、今後絡むことはあるのか? 第四試合・「ラブストーリー2&妖艶」 FMW時代に結構な反響を呼んだ新宿鮫と藤崎嬢のラブストーリーが、WEWのリング上でも また新たに展開していく。スクリーンでは、幸せに慣れてしまった2人を映し出し、どうやら少々 物足りなさそうな藤崎嬢と、それを問い詰める鮫の姿が。すると藤崎嬢は走って行ってしまい、 そのまま客席の後方で観戦していた。 この試合のもう一つのポイントはチョコが引き連れてきたAVガールたちだ。とにかく妖艶。リ ング上で艶めかしい踊りを披露した後も、セコンドではチョコの応援をしながらセクシーなポー ズで試合を見つめる。客としてもどうしてもそっちに目が行ってしまう。一方、鮫はまったくやる 気のない素振りを見せていた。カットにはこない、タッチしてもすぐに自分へと帰ってくる。パート ナーの非道もこれでは参ってしまう。そんな4人の中で一際切れのイイ動きを見せたのが菊澤 だった。鮫のダラつきが会場に移ってしまったかのような沈んだムードを盛り上げたのはさす がだ。最後は何があったか、フラフラになったチョコさんが必殺チョコドリラーからジャーマンで やる気のない鮫をフォール。一人で頑張った非道が少し可哀想だったか。試合後も座ったまま 動かない鮫がマイクを握った。客席後方に座っている藤崎嬢に向かって語りだしたが、仲は修 復されず、藤崎嬢はまたも走ってどこかへと消えてしまった。するとボスの秘書であるほしのあ き嬢が現れた。「プライベートをリング上に持ち込まないでくれるかしら?何この試合?サイテ ー」と、傷心の鮫にグサリと突き刺さる一言を浴びせた。「あんたは冷たい人間だな・・・今は誰 に何を言われても傷ついちまうんだよ、特にあんたのようなべっぴんさんにはな」と死にかけの 動物のような声で語りかける鮫。結局、傷心のままリングを後にする鮫だった。これはto be continuedのようだ。前回を上回る反響を呼ぶことは出来るのか? 試合後も妖艶なダンスで会場の男たちを魅了するチョコ&AVガールズ。菊澤がカメラを持っ て舐めるように撮影しているのも見逃せない。AVガールズに迫られて、ちょっと得した菊澤だ った。私的には菊澤には何度も出て欲しいところだ。 休憩時間・「ガルーダ」 休憩時間はえだちゃんの情報局の時間だ。スクリーン上にはガルーダたる男が記者会見を 行っている映像が流れていた。そう、メインストーリーで外せないのがガルーダ問題。FMW時 代にハヤブサの代わりのスターとして、要員されたガルーダ。しかし、そのガルーダはすでに WMFと契約し、所属している。ハッキリ言ってしまえばこのガルーダは偽者。いや、ボス自身 が「本物」と言い張り、雁之助が「いいよ、どうせこっちが偽者だから(多少呆れ気味に)」と発 言したので、以前のガルーダとは別物と言った方が正しいか。こんなこと言ってはなんだが、今 時バレバレのマスクマンが多い中、このガルーダはかなりマニアックな方ではないと、正体判 別不明と思われる。今日も、当然ただでは帰らないだろう。この後の展開で何らかの形で公に 姿を現すか。 休憩時間は、余裕があれば情報局を観ることにしましょう。 ![]() セミファイナル・「プロレスだから最高の試合が最高のエンターテイメント」 DDTで軒並み評判がいい試合を連発しているアカレンジャーズ・佐々木&GENTARO。火 祭りでも、そのセンス、テクニックを遺憾なく発揮したTAKA。K−DOJOで最も有望で、潜在 能力の高い選手といわれるHi69(以下ヒロキ)。WEWの魅力とは、このように滅多に対戦し ないカードが複数組まれることだ。4人の顔合わせはもちろん初。興味深いことこの上なしだ。 しかし、普段肌を取り合ってない相手同士の対戦では、呼吸が合わなかったり、試合のリズム が大きく崩れる心配もある。が、この4人にとってはそんな心配は杞憂だった。リズムが合わな いどころか、WEW史上に残るベストな試合を作ってみせたのだ。(展開はこの一番!8月分 で) K−DOJO側を応援していた人は残念だが、アカレンジャーズがベルトを手にしたことは大き いと考える。この2人ならばインディーの強豪と闘っても結果も内容も期待できる。本日のメイ ンでベルトを争う金村からピンを奪った経験が数回ある佐々木と、金村にとっては百戦錬磨で あるデスマッチというテリトリーで、負けはしたものの一進一退の攻防を残したGENTARO。し かもまだ発展途上の2人だ。これからのタッグ戦線を期待するしかないでしょう。 エンターテイメントのエキスが注入されたとはいえ、このような試合を忘れなかったのは誉め るべきだ。極上の内容があってこそのストーリー。このタッグ戦線とストーリーが巧く噛み合え ば相当なものが出来上がるだろう。 ![]() メインイベント・「WEWとWMFと」 まずメインの詳細を書く。 スクリーンでは何やら会議をしているボス一味と金村の姿が。この時点で通常に試合が収ま る可能性は低くなった。何やらキナ臭い雰囲気だ。両選手が入場し、金村はクリーンに黒田と 握手を交わした。試合は初っ端からスピーディーにスタート。序盤の主導権を握ったのは、や はり黒田だった。花道ラリアット、鉄柱足殺し、足4の字で攻め込む。金村はレフェリーがよく使 われるマーティーということもあり、レフェリーを黒田に投げ飛ばして4の字を抜けたところから エンジンをかける。私の隣に座っていたおばあちゃんがショック死してしまいそうだったぐらい の衝撃を放ったダイブtoデスクを発射。会議の内容はここからだった。ダイブのダメージでふら 付く黒田に襲い掛かったのは総帥・冬木弘道だった。全盛期の頃のように割れた机で黒田を 切り刻んだ。アシストを受けた金村は机を駆使し、一気に爆YAMAスペシャルで決めにかかる も、ここは黒田が意地を見せた。早い展開で爆YAMAが返されると、負けパターンの多い金村 だが、哲ちゃんカッターを金ちゃんカッターで切り返し、猛攻を続けた。しかし世界で2番目に熱 い男はそう簡単には参らなかった。机を奪い、金村の脳天をブッ叩くと、お得意のロコモーショ ンジャーマン、哲ちゃんカッター、ノーザンライト、ラリアットで大反撃を開始。レフェリーを盾に するなど、金村は独特のインサイドワークでピンチを脱出したに見えたが、黒田の「急所!」と いう声に思わず反応してしまったマーティーが何と急所蹴りをかました。左腕で勝利を奪おうと する黒田だが、金村の引き出しもかなり多い。牛殺し投げ(ロコモーションベリートゥバック気味 のジャーマン)を返された金村は、立て続けにマーティーにも牛殺し投げ(マーティーの受身は うまいです)。すると、コーナー上には噂のガルーダの姿が。飛ぶタイミングを十分合わせてか ら、見事なファイヤーバードスプラッシュを黒田に放ったのだ。すかさず金村がTFPBを放ち、 少し中途半端な形だったが黒田からピンフォールを奪った。「ちゃんと鳴らせや・・・」と金村が 言った。試合後に中途半端な音を鳴らしたゴング音がこの試合を表していたか、少し後味の悪 い試合だった。 試合が終わっても黒田に対する猛攻は終わらなかった、いや、猛攻というか、処刑が始まっ たのだ。「何がWMFだこの野郎!俺に逆らう奴は全員処刑だ!」一時の理不尽節が復活し た。黒田は会場隅に用意された処刑台に連行され、手錠をかけられて吊るされた。ベルト状の 爆竹を身体に巻かれ、なすすべなく爆竹は爆破。そこへ・・・疾風のごとく救出に現れたセミの4 人。悪を蹴散らすと、黒田の介抱を。かなりダメージを負った黒田だが、4人に支えられて何と か起き上がり、「おい冬木、たいがいにしろよ!俺は、WEWでもWMFでもトップを取ってや る!どーですか!?お客さーん!」とFMWから2分割された両団体でのトップ宣言をした。最 後は黒田を始めとし、TAKA、佐々木、GEN、ヒロキの5人で結束を固めた。正義と悪の構図 が更にハッキリと見えた。次に繋がる展開のため、次回を観ずしては何とも語りにくい試合だ。 次回も必見――。 さて、思っていること、思ったことを語らせてもらいたい。不愉快な気持ちにさせてしまうかもし れないので、見ないでいただくか、もしくは見た上での苦情も受け付けます。 FMWから生まれた団体WEWとWMF。WMFもプレ旗揚げ戦などを催し、いよいよ旗揚げ 戦を待つばかりとなり、両団体とも活動の勢いを早めてきました。そこで、皆さんが両団体を見 る上で、最も気になっているのが、両団体の関係だと思います。絶縁、いずれは合体など、多 種多様な意見が飛び交っています。この日を観て思ったのは、どうやら絶縁状態にはなってな いということ。両団体のパイプとなっているのが、ガルーダ問題と黒田WMF参戦。そして、もし 絶縁状態ならばボスの口からガルーダという言葉、ましてや新たにガルーダを登場させること などないと考えます。いずれは何らかの形で接触はしていくと予想はしています。黒田がWMF に参戦し、その内容、結果如何でWEWの流れにも影響するだろう。WMFの旗揚げ戦でWE Wに関する人物の登場も考えられる。 とまぁ、こんなことを考えていました。あくまで私の頭の中の想像の世界です。プロレスは想像 力を活かしてナンボ。それも楽しみ方の一つだと思います。考えながらも、その場その場は純 粋に楽しんでいます。私はWEWもWMFも冬木も金村も黒田もハヤブサも雁之助もマンモス も大好きです。FMWが大好きです。大好きなあまり、考えることもあるし、願望も出てきます。 期待通りに回らなくてもひたすらついていくのみ。
更新日:8月26日
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